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「Fanicon Awards 2023」スポーツ賞獲得の全日本プロレス。選手が教えるファンづくりの秘けつ

宮原健斗選手

スポーツ
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「Fanicon Awards 2023」スポーツ賞獲得の全日本プロレス。選手が教えるファンづくりの秘けつ
宮原健斗選手
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有料会員制ファンコミュニティプラットフォーム「Fanicon」。同サービス内で全日本プロレスが運営する公式ファンクラブ「CLUB AJPW」が、優秀なファンコミュニティを表彰する「Fanicon Awards 2023」スポーツ賞の最優秀コミュニティに選ばれました。

全日本プロレス、そして、プロレスそのものを愛する人たちの心を強く引きつける秘けつとは。全日本プロレスのエース・宮原健斗選手に、SNSや「Fanicon」におけるファンづくりのこだわりを聞きました。

■Twitter上の「ケンカ」で団体同士の交流が生まれる

――宮原選手は、いつからSNSを活用されていますか?

全日本プロレスへ入団する前、北斗晶さんと佐々木健介さんによる健介オフィスへ所属していた時代からです。10年以上前ですね。最初はブログで、北斗さんのブログを見習って他の若手選手もやっていたから、僕もはじめたんですよ。当時は、練習や寮生活の様子を発信していました。

――現在は、TwitterやInstagramも活用しています。

そうですね。テレビなどではプロレス離れが起きていますし、何かで僕を知ってくれた人が「宮原健斗」と調べたときのために、引っかかりを作りたいと思って開設しました。今もその思いは変わらず、更新が止まってしまう人もいますけど、僕は毎日何かを発信しています。

――投稿時の注意点はありますか?

内容をめちゃくちゃ考えますね。ひとつの投稿を書いては見直して、30分ほどかける場合もあります。今の時代、言葉の扱いが難しいじゃないですか。ヒールレスラーがリング上でLGBTQに触れるような発言をするだけでも炎上してしまう時代なので、SNS上では特に差別的な発言はないかも気にしていますね。誰も傷付けず、僕の発言で嫌な思いをする人がいないようにというのが、僕のポリシーです。

――ファンからの反応はチェックされていますか?

エゴサーチも欠かせません。Twitterで、自分の名前を検索して「初めて試合を見ました」と言ってくださる方にはいいね!を返したり。プロレスファンの中には、どうしようもないリプを飛ばしてくるヤツもいっぱいいますけど、それも文化だと思って気にしていません(笑)。一方で、Instagramではプライベートショットを上げることが多いのですが、前向きなコメントが多く、返信への反応もいいのでうれしいです。

――投稿にまつわる数字も気になりますが?

内容によって反応のいい悪いがあるから、多少は気にしています。特に、Twitter上で「ケンカ」すると反応がいいのは、プロレスならではの面白さです。

――Twitter上での「ケンカ」とは?

例えば、健介オフィス時代に一緒で、今は別団体にいる後輩とTwitter上でののしり合ったら盛り上がったんですよ。その「ケンカ」をきっかけに向こうの団体の試合に乱入して、ビジネスとして繋がり「面白い時代になった」と思いましたね。Twitterで相手を名指しで煽った投稿が拡散されて、マスコミも巻き込みながら、試合にまで発展するのは面白い構図だし、僕がただのプロレスファンだった時代には考えられなかったです。

■プロレスファン拡大のためオンラインの交流も大切にしたい

――オープンなSNSを活用する一方、クローズドな有料会員制ファンコミュニティ「Fanicon」内の「CLUB AJPW」でもファンとの交流が盛んです。

TwitterやInstagramとは、違いますよね。課金制だから全日本プロレスや僕を好きな人しかいないし、他のSNSとは感覚も違います。オープンな場所では「プロレスラーのお兄ちゃん」ぐらいの立ち位置で詳しく語りすぎず、「Fanicon」ではプロレスラーとしてコアな情報を届けています。団体内でも、Faniconは若手選手にとってしゃべる練習になっているし、マイクパフォーマンスの上達にも役立っています。

――そこからオフラインでも、ファンとの交流は広がりましたか?

ファンクラブ撮影会や、ファンとの交流イベントを開けるようになりました。また、コロナ禍を乗り越えて、試合での歓声が戻ってきたり変化も生まれてきたので、今後はもっと色んな形を試していきたいです。

――思いを胸に今後、ファンの熱量をどのように高めていきたいですか?

常に考えているのプロレスファンの拡大で、僕がそのきっかけの一人になれればと思います。SNSは絶好の手段で、たまたま僕を見つけた人が「カッコいい」とか「面白い」とか、そう思ってもらえるなら。プロレス会場で初めて見た人が「こういう人か」と調べてくれるパターンもありますし、心のどこかに引っかかるような投稿を続けていきたいです。

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