アイドルグループのメンバーとしての活動を経て、現在は女優として、ドラマや舞台で活躍中の木﨑ゆりあさん。アイドル業と女優業では、ファンとのコミュニケーションの形も大きく変わってきます。昨年、Fanicon上で念願だった自身のファンクラブをスタートさせた彼女は、どのように活用しているのでしょうか?
――木﨑さんのTwitterを拝見したのですが、女優へ転身してからも、ずっと「ファンクラブを作りたい」と公言されていたのですね。
私は13歳から21歳までアイドルとして活動していました。劇場や握手会、様々なSNSなどがあって、「身近にファンがいる」という環境は当たり前のものでした。なので卒業した途端、そういった環境が少しでも見えなくなってしまうと不安になるじゃないですか。
――ファンの存在を感じる場所がなくなってしまうことに不安を感じていたと。
ファンの方からも「(グループを辞めて)遠い存在になるのが心配」という声を聞いていたので、必ず自分のファンクラブを作りたいと思っていました。
――そうすると、新たな活動を始めてすぐにファンクラブを作られたんですか?
いえ、実はそうでもなかったんです。「ファンクラブを作ろう!」と意気込んだものの、ゼロから作るってすごく大変だったんです。「どういうものを作っていくのか」を決めるのにも、何度も打合せを重ねたので、こんなに時間がかかるんだ、、、ということにそこで気づきました。
――それは大変でしたね(笑)。ちなみに、Faniconを選んで頂いた理由はどんなところにあるのでしょう?
Faniconという存在を知り説明を聞いて最初に持った感想は「こんなに自分の欲しい機能が詰まったアプリでファンクラブを作れるんだ!」と、まさに救世主のように感じました(笑)。
――ありがとうございます。Faniconを利用することによって、木﨑さんやファンの方が不安に感じていた部分は解消されましたか?
そうですね! もちろん私の活動が変わっているのでかつてのように、直接「会える」という意味での距離感の解消は難しいですが、ライブ配信や投稿で私のことを身近に感じてもらえていると思います。
――Faniconは、ネットを通じての「身近な距離感」を大切にしています。逆にアーティストさんの側から「近すぎる」と、ご意見をいただくこともあるのですが、木﨑さんはそう感じることはありませんか?
Faniconって、「絶対これをしなくてはいけない」がないじゃないですか。いろんな機能がある中で、自分で好きな機能を選ぶことができるから、うまく距離を取るという意味でもすごく楽しめています。逆にFaniconの中ではやりたいことしかやっていないので、「こんなにワガママで大丈夫かな?」って思っているくらいです(笑)。
※注 木﨑さんはファンの方と1対1で話せる「1on1トーク」という機能はOFFにして運用されています。
――ファンクラブ内でなにをしようか、などはどういう風に決めているんですか?
私、おしゃべりすることは好きなんですけど、「こういう企画をやろう」みたいなことを考えるのが苦手なんですよね。そんなときはFaniconのスタッフさんが企画の部分も一緒に考えててくださるんです。
こないだも、「ホワイトデーにちなんだ雑学クイズ」を作ってきてくれましたし、普通のおしゃべり配信でも、スタッフさんも一緒にしゃべったりして、楽しかったですね(笑)。 「これは出来そう!」「これは自信がない。。。」と素直に言いやすい雰囲気なのも嬉しいです。
――おしゃべり以外には、どのような配信をやっているのでしょう。
配信中にファンの方に電話をする「逆生電話」は好評ですね。
――へえー! 面白いですね!
とくに女性のファンは喜んでくれます。男性のファンは、結構平常心っぽい反応が多いですね。
――それは照れ隠しかもしれないですね(笑)。
ファンのみんなは、いつ電話がくるかわからないから、配信は見ていたけど反応できなかったようで、焦って「バス降りたんで、もう一回かけてください!」みたいなコメントをくれた方もいました。そういうのも、「可愛いな」って微笑ましく思います。今のところ、あまりトラブルもないですね。
――生電話は一見するとリスクがある企画に見えますが、Faniconの場合はファンのみで構成された空間ですから、安心かもしれないですね。他にやってみたい企画はありますか?
お買い物配信なんて、やってみたいですね。お店の許可は必要とは思いますが。スタッフさんとは、ボルダリングをやりたいとも話してます。あとは最近自炊を始めたので、料理配信に挑戦するのも楽しいかも!
――楽しそうですね! ちなみに他のSNSとFaniconとの使い分けはどのようにされていますか?
SNSでいうと私は今TwitterとInstagramをやっています。「使い分け」というほど意識的に変えているわけではないんですが、このふたつは少し格好をつけてしまうというか、「どういうふうに見られるんだろう?」と気を遣っている部分もあるんですよね。
一方、Faniconでは何も考えずに「ご飯食べたよ〜」みたいなことを気軽に投稿できる場所です。私の実家の近くによく行くご飯屋さんがあるんですが、そこの写真は既に何回もFaniconに貼っています。またかよ(笑)みたいな話だと思うんですが、そういう雰囲気も含めて気楽な空間として捉えています。
そんな気楽な一方で、大きな作品が決まったときは最初に報告したり、作品への想いを長文で語ったりできる場所でもあります。
――そうすることで、ファンとの信頼関係が育ってきたのですね。
今は昔のような距離感ではないけど、今の状況で一番近いところでいられる場所としてFaniconを位置づけていきたいと思っています。つまり「今何してる」みたいなレベルではないけど、木﨑ゆりあが何を考えて何をしようとしているか、をちゃんと知ってもらう場、みたいなことを目指したいと思っています。
それが伝わっているからかもしれませんが、ファンの皆さんは「私の夢は自分の夢」だと言ってくれるんです。
――「私の夢がファンのみんなの夢」、良いファンの方がたくさんいるからこその言葉ですね。
私が辛いときは、私よりも涙を流してくれると思いますし、私が夢を叶えたときは私より喜んでくれる人たちだと思います。それは無償の愛、家族と一緒ですね。
――素敵な関係だと思います。なぜそのようなファンコミュニティになったのでしょう?
ひとことで言うと、自分を作らずにやってきたんです。アイドル時代の最初の頃は、猫かぶってたかもしれないけど(笑)、それ以降はムカついたら「ムカついた」って言うし、嫌なことされたら「嫌だ」って言う。 良くも悪くもストレートに言葉を伝えていました。
昔聞いた話で今でも覚えているんですが、「ファンは自分に似る」と。
私は、「こうと決めたら曲げない」というか、ちょっとむずかしい性格なんですけど(笑)、そういうところを好きになってくれた人が多いんですよ。
――それをずっと続けてきたと。
サービスがFaniconに変わってから、言葉を伝える方法は変わってはいるけれど、私自身は変わっていないということを、ファンはわかってくれていると思うんです。そういう意味で、私はファンのことを、絶対的に信頼しているかもしれない。本当に家族みたいで、ちょっと甘えすぎかなと思いつつも、ファンの前では実家にいる感じになっちゃう(笑)。
――本当に家族のようなコミュニティなのですね。これからもFaniconは協力していきたいです。
そうですね、Faniconさんがなくなってしまうと困っちゃいますね(笑)。
――当分、なくなる予定はないので大丈夫です(笑)。
「ファンはアーティストの鑑」とはよく言われることですが、ファンに対する愛情と、信頼関係を愛おしそうに語ってくれた木﨑さん。本当にこの尊い関係に、Faniconが一役買えたらと思いました。