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パリ五輪でも熱い応援を受けた小野寺太志さん、「2mたいちゃん」でオフの自分を発信

小野寺太志さん

スポーツ
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パリ五輪でも熱い応援を受けた小野寺太志さん、「2mたいちゃん」でオフの自分を発信
小野寺太志さん
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2018年からバレーボールの国内リーグで活躍し、2024年のパリ五輪では日本代表の一員としても活躍したプロバレーボール選手の小野寺太志さん。Faniconでのファンコミュニティ「2mたいちゃん」では、タイムラインやLIVE配信などを積極的に活用し、応援するファンとの交流を図っています。

試合会場では時間が限られる、ファンとのコミュニケーションが増えるのはアスリートがファンクラブ・ファンコミュニティを持つメリットとも。自身の故郷・宮城県で開校した中学生男子が対象の無償バレーボール教室への思いも乗るファンコミュニティの背景を、競技にかける情熱と共に聞きました。

■タイムラインでは「親近感ある写真」でファンとの距離を縮める

――従来あったファンクラブをリニューアル、新たにFaniconでファンコミュニティをオープンされました。

小野寺太志(以下、小野寺) ファンのみなさんとより気軽な交流を図りたいと思い、Faniconを選びました。タイムラインへの投稿やファンのみなさんとのトーク、ライブ配信を一つのアプリで完結できるのがよくて。以前は日々の投稿にPCやタブレットが必要だったり、ビデオ通話をするために別のWeb会議ツールの配信リンクを発行してそれをファンの方に案内したりと手間もかかったので、自然と更新頻度が下がってしまったんです。

Faniconはライブ配信も、写真やテキストの投稿もスマホから手軽にできるし、気に入っています。ファンの方にとってもスマホで通知が受け取れますし、X(旧Twitter)と連携していて更新が分かるので、見逃すことがないと喜んでもらえています。

――そもそもなぜ、ファンクラブを作ろうと思ったのでしょう?

小野寺 試合を通して少しずつ、ファンのみなさんと交流する時間が増えたのがきっかけでした。試合会場で交流できる時間は限られていますし、もっと密に接して、声援に応えるために作ったんです。みなさんの応援があってこそ、今の僕があると思っています。

――現在のファンクラブ「2mたいちゃん」で、お気に入りの機能は?

小野寺 1つに絞りきれないですが、生配信のしやすさはいいですよね。タイムラインに写真や文章を投稿できる「タイムライン」では、感想がすぐ返ってくるのもよくて。ファンのみなさんと交流できる「グルチャ」(グループチャット機能)はLINEのような感覚で「一緒にファンクラブをやってるな」と実感できますし、居心地もいいです。Faniconにログインすればファンにプッシュ通知が飛ぶような設定をしているので、投稿しない時でもファンの方は日々のやり取りを見ていると感じてくれているようです。

VIPプランでは「1on1ビデオ通話」を行っているのですが、アプリ内で全ての機能が完結しているので、別ツールのリンクを発行するようなひと手間がかからなくなったことも地味に楽に感じています。

――2024年のリニューアルオープン後、日本代表として出場したパリ五輪の期間中も熱意ある応援の声が届いたかと思います。

小野寺 たくさんの方から「1on1トーク」でダイレクトメッセージをいただきました。毎日、熱心に送ってくださった方もいますし、会場での試合前後には欠かさずにチェックしていたんです。試合を細かく見て「このプレーがよかったです」と具体的に挙げてくださった方もいて、応援の気持ちを形としてたしかめられたし、うれしかったです。

――日々の投稿で、心がけていることはありますか?

小野寺 タイムラインへの投稿は特に大切にしていて、親近感ある写真をアップしようと意識しています。過去にファンクラブを立ち上げた当初は、プライベートの写真に、需要があるかどうか迷っていたんですよ。でも、ファンのみなさんが「何を見たいか」と考えたら、オフショットも必要かなと思って。X(旧Twitter)やInstagramではアップしない写真もアップしていますし、今では、妻も撮影に協力してもらって、気兼ねなく投稿しています。

Xはほとんど見る専で、これまでもあまり更新していなかったのですが、Faniconの通知が投稿されるだけでファンの目に止まり、実際にフォロワーが増えているので、思わぬ効果も感じています。

■差し入れをするファンが選手の“好きなもの”を知るきっかけにも

――アスリートとして、ファンクラブを持つ意義を伺いたいです。

小野寺 僕らがファンのみなさんと会えるのは試合会場がほとんどで、時間も限られていますし、コミュニケーションの機会が増えるのはメリットですね。もちろん、試合を楽しんでいただくのが一番だと思いますけど、会場に足を運んでいただいて、応援してくださる方々に応える場所を新たに作れるのは、僕自身にとっても試合とは異なる原動力になります。

例えば、会場では差し入れをしてくださる方もいらっしゃって、ファンクラブが「この選手は何が好きなんだろう?」と調べるきっかけになるかもしれないし、僕も情報収集に役立ててもらいたいんです。好きな選手をより深く知るための場所にもなるし、僕自身も、そのために活用してもらえるならうれしいですね。

――ファンコミュニティの収益は一部、自身の出身地である宮城県で開校した中学生男子が対象の無償レッスン教室「バレーボールアカデミー」の運営に活用されています。

小野寺 現在は月に数回、宮城県仙台市にある東北高校泉キャンパスの体育館で開催しています。バレーボールの競技人口は減少していて、学校で「バレーボール部がない」と聞いたのもあり、競技ができる場所を作りたいと思って開校したんです。参加する生徒のみんなは未経験者から経験者まで様々で、僕とコーチ陣で考えた練習内容をもとに、全員で汗を流しています。気軽にバレーボールを楽しめる場所から、将来の日本代表選手が生まれるならば夢がありますし、バレーボール界全体のスキル向上にも貢献したいです。

――小野寺選手も中学時代に野球からバレーボールへ転向されたそうですね。

小野寺 中学3年生で野球部を引退したあと、バレーボールの「全国都道府県対抗中学大会」で助っ人をお願いされたのがきっかけでした。未経験でしたけど、身長が大きかったから声をかけられて、両親がバレーボール経験者で周囲から「息子さんにバレーボールをやらせないの?」という意見ももらっていたらしく、後押しもされたんです。僕としては正直、嫌々ではじめた競技だったのに、いざ飛び込んでみたら楽しくて、高校時代からはバレーボール部に所属して本腰を入れました。

――現在の「バレーボールアカデミー」で接する中学生男子のみなさんは、過去の自分と重なるのかとも思います。

小野寺 僕がバレーボールにハマったのは、素直に自分に合っていたからなんです。日本代表としてオリンピックに出場できたのも、バレーボールのおかげですね。子どもの頃は、自分が将来何になるのかなんて分からないけど、辛く苦しいできごとがあっても、続けてこられたのは純粋に楽しかったからです。だから、「バレーボールアカデミー」では「バレーボールが楽しい」と言ってくれる生徒が1人で増えればと願っていますし、好きなものを長く続けていくのは、スポーツに限らず大事だと思います。

■自身初のオフ会に喜び「バレーボールの楽しさ」の発信に意欲を

――ファンコミュニティを介して、バレーボールの楽しさを伝えたい意思はあるのでしょうか?

小野寺 もちろんあります。Faniconで支えてくださっているファンのみなさんにも「バレーボールアカデミー」の活動は、伝わっていると思うんです。ただ、現状は宮城県のみで開催していますし、ファンのみなさんも全国各地に住んでいらっしゃるので、例えば、各地でも開催したり、直結させるのは難しいですね。他の地方からも「参加してみたい」といった声が広がっていったときは、違う形も模索したいです。

――バレーボール界を担う一人として、今後の展望はいかがでしょう?

小野寺 試合会場へ足を運んでもらうのが、大事だと思っています。Vリーグで現在所属するサントリーサンバーズ大阪では、2023-2024シーズンに優勝して、決勝戦では1万人近い方々に来ていただいたんですけど、それまでのホームゲームではなかなか満員にならない現実もあったんです。選手個々も競技やチームの魅力を伝えていくのが大事だと思いますし、試合でのプレーを1番に考えながら、SNSなども通してバレーボールの楽しさをもっと発信していきたいです。

――インタビュー当日には初めて、ファンとの交流イベントも開催しました。さまざまな機能も活用されているファンコミュニティを通して、実現したい企画も伺いたいです。

小野寺 以前から「オフ会をやってほしい」という声をいただくことが多くて、僕自身のタイミングも合って開催できてよかったです。Faniconのスタッフさんとも打ち合わせながら企画を考えて、学生時代から現在の成長が分かる等身大の写真を展示したり、アイデアはすべて実現できました。2回目、3回目と続けていきたいと思っていますし、軽くお酒を飲みながら交流できるような、ゆるめのイベントも将来的にはやってみたいですね。

(文:カネコシュウヘイ)

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