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「フェスに出演するにはどうしたらいい?」
「フェスに出演するメリットって何?」
バンド・アーティスト活動が軌道に乗ってくると、このような疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、フェスに出演したからといって、それだけで一気に名前が売れて音楽でご飯を食べれるようになるというわけではありません。
とはいえ、多くのバンド・アーティストにとって有名フェスやサーキットイベントは憧れの舞台であり、一つの目標に掲げている方も多いはずです。
この記事では、フェスに出演する方法やフェスに出演することによるメリットなどを詳しく解説していきます!ぜひ参考にしてください。
■日本の4大ロックフェスとは
音楽活動をしている方や音楽好きの方であれば「フェス」と聞いてまっさきに思い浮かべるのは以下の4つのロックフェスではないでしょうか?
- FUJI ROCK FESTIVAL
- SUMMER SONIC
- ROCK IN JAPAN FESTIVAL
- RISING SUN ROCK FESTIVAL
これらのフェスは歴史もあり、国内外で活躍する多くの有名アーティストがいずれかのフェスに出演しています。
どのフェスも有名アーティストのブッキングだけでなく、一般公募のオーディションによる出演枠があるため、これらのフェスに出演することを一つの目標に掲げているアーティストも多いはずです。
まずは、4大フェスとも呼ばれるこれらのロックフェスの概要や応募方法を簡単に紹介していきます。
◆FUJI ROCK FESTIVAL
- 主催:SMASH
- 開催時期:毎年7月後半
- 開催日程:金〜日の3日間
- 会場:新潟県湯沢町苗場スキー場
FUJI ROCK FESTIVAL(通称:フジロック)は、「自然と音楽の共生」を掲げて1997年より開催されている歴史あるロックフェスです。
ジャンル問わず国内外の有名アーティストが出演しており、コアな音楽ファンからの支持が強いフェスです。
フジロックは「ROOKIE A GO-GO」というオーディションステージを用意しており、過去にはKing Gnuや羊文学など現在ではスタジアムクラスのアーティストもオーディションを勝ち抜いて出演しています。
一般公募オーディション(ROOKIE A GO-GO)
- 応募締切:4月末
- 選出方法:音源・映像審査
- 応募総数:約3,800組(2023年)
- 出演倍率:15組前後
◆SUMMER SONIC
- 主催:クリエイティブマンプロダクション
- 開催時期:毎年8月中旬
- 開催日程:土日の2日間
- 会場:東京(千葉マリンスタジアム&幕張メッセ)、大阪(日本万国博覧会記念公園)の2会場
SUMMER SONIC(通称:サマソニ)は、日本を代表する都市型ロックフェスとして2000年から東京と大阪の二会場で開催されているロックフェスです。
発足当初は洋楽のロックが中心のラインナップでしたが、音楽ファンの嗜好の変化やトレンドに合わせて、アイドルグループやJ-POPアーティストなども積極的に招聘しています。
自然の中で音楽を楽しめるフジロックなどとは異なり、屋内会場が中心で真夏でも過ごしやすいロックフェスであるため、幅広いファン層に人気です。
サマソニは「出れんの!?サマソニ!?」というオーディションステージを用意しており、音源審査や複数のライブ審査を勝ち抜いたアーティストが出演権を得られます。
また、オーディションを勝ち抜いたアーティストは、主催であるクリエイティブマンプロダクション傘下の事務所と専属・マネージメント契約できる可能性もあると公表されています。
一般公募オーディション(出れんの!?サマソニ!?)
- 応募締切:4月上旬
- 選出方法:音源・映像審査→複数回のライブ審査
- 応募総数:約3,900組(2019年)
- 出演枠:10組前後
◆ROCK IN JAPAN FESTIVAL
- 主催:ロッキング・オン・ジャパン
- 開催時期:毎年8月中旬
- 開催日程:2〜5日間
- 会場:国営ひたち海浜公園(茨城県)または千葉市蘇我スポーツ公園(千葉県)
ROCK IN JAPAN FESTVIAL(通称:ロッキン)は、2000年から開催されているロックフェスです。
まさに”邦楽ロックの祭典”とも呼べるフェスで、日本国内を中心に活躍する様々なジャンルのアーティストが集います。
テレビやラジオなどでよく見かけるバンド・アーティストが多いために親しみやすく、音楽フェス初心者にはおすすめのフェスともいえます。
以前はRO JACKという名称でオーディションが行われていましたが、2023年からはROAD TO ROCK IN JAPAN FESに改名し、依然として多くのインディーズバンドの登竜門となり続けています。
一般公募オーディション(ROAD TO ROCK IN JAPAN FES)
- 応募締切:3月末
- 選出方法:音源・映像審査→公開ライブ審査
- 応募総数:約1000組
- 出演枠:2〜5組前後
◆RISING SUN ROCK FESTIVAL
- 主催:クリエイティブマンプロダクション
- 開催時期:毎年8月中旬
- 開催日程:土日の2日間
- 会場:石狩湾新港樽川埠頭横 野外特設ステージ(北海道)
RISING SUN ROCK FESTIVAL(通称:RSR)は、1999年から北海道石狩市の野外特設ステージで行われているロックフェスです。
ROCK IN JAPANと同様に日本国内のアーティストの出演がメインですが、J-POPグループの出演は少なめでロック色が強く、テクノ系・レイブ系など幅広いジャンルのアーティストが出演します。
ROCK IN JAPANと比較すると来場者の年齢層は高めで、よりコアな音楽ファンが集うという印象があります。
一般公募オーディション(RISING★STAR)
- 応募締切:5月上旬
- 選出方法:音源・映像審査→ライブ審査
- 応募総数:336組(2023年)
- 出演枠:2組前後
■一般公募枠がある有名サーキットイベント
「4大ロックフェスには憧れるけど、倍率も高いしオーディションに受かる気がしない…」という方も多いのではないでしょうか。
事実として、活動開始から数年ほどで4大ロックフェスに出演できるようなバンド・アーティストはごくごく稀です。
4大ロックフェスへの応募は尻込みしてしまうという方は、東京・大阪などの都市圏や、地方都市で開催されているサーキットイベントへの応募も検討してみましょう。
サーキットイベントとは、徒歩圏内で往来できる複数の会場(ライブハウスが中心)を貸し切って行われるフェスのことです。
具体的には、以下のようなサーキットイベントが、オーディションによる一般公募の出演枠を設けています。
- 下北沢にて(東京・下北沢周辺)
- COMING KOBE(兵庫県神戸市市街地)
- TOKYO CALLING(渋谷、下北沢、新宿3会場)
- 見放題大阪(大阪府心斎橋市街地) など
サーキットイベントは比較的キャパの小さなライブハウスのステージも多く、これらのイベントのオーディションであれば、4大フェスと比較して倍率も低く突破しやすいでしょう。
これ以外にも、各地方都市では自治体やライブハウス関係者、地元のイベンターなど様々な立場の方がフェスやイベントを開催しており、一般公募枠を設けてくれることがあります。
オーディションを突破して出演が叶えば、4大フェスほどではないかもしれませんが、より多くの人に自分たちの音楽を知ってもらえる機会にはなるでしょう。ぜひ各イベントのホームページを確認して、応募してみましょう!
■バンド・アーティストが音楽フェスに出演する方法
バンド・アーティストが音楽フェスに出演する方法は、主に以下の4つが考えられます。
- 一般公募のオーディションに出場する
- 出たいフェスにバンドを輩出している事務所に所属する
- ライブハウスで地道に活動する
- 関係者にライブを観てもらう
それぞれの方法についてもう少し詳しく見ていきましょう。
◆一般公募のオーディションに出場する
まずは、出たいフェスの一般公募オーディションに応募するのが一番確実です。
人気のあるフェスでは、倍率の高い審査を勝ち抜く必要がありますが、音源やライブに自信があるのであれば、複数のオーディションに同時に申し込んでみましょう。
各オーディションごとで、審査方法や締切などは異なります。事前に応募したいフェスのホームページなどでしっかり情報を確認しておきましょう。
◆ライブハウスで地道に活動する
日頃のライブハウスでのブッキングイベントや、自分たちの自主企画などで積極的かつ地道に活動するのも、フェスへ出演するためにはとても重要です。
音楽フェスのオーディション審査では、審査員側は「数千〜数万円の高いチケット代を払って観に来てくれるお客さんたちに納得してもらえるバンド」を選考しています。
いくらオーディション枠といえども、経験が浅くライブのクオリティも十分でないうちはフェスへの出演は難しいでしょう。
また、フェスの主旨にもよりますが、基本的には多くの人に観に来てもらえるものにしたい思いは間違いないため、集客力や話題性も審査の対象になる可能性は十分にあります。
フェスへの出演という大きな目標に向けて、一つ一つのライブで目標を立てて、少しずつ成長していけるように地道に活動していることも重要です。
また、地方のフェスやサーキットイベントなどでは、オーディション以外にもライブハウス担当者の推薦枠がある場合もあり、ライブハウスでの活動がフェスへの出演に直結するケースもあります。
◆関係者にライブを観てもらう
フェスに出演する手段は、何もオーディションを勝ち抜くだけではありません。
フェスのアーティストをブッキングしている担当者にライブを観てもらい、実力を認めてもらえれば、一気にフェス出演に近づくでしょう。
4大フェスの関係者などが、ライブハウスに直接足を運んで出演をオファーするというケースは少ないかもしれません。しかし、地方の小・中規模のフェスイベントであれば、関係者と直接交友を築くことでフェスに出演できる可能性は十分にあるでしょう。
■フェスに出演するメリット
フェスに出演することは、ただ単に憧れのステージに立てるというだけでなく、具体的なメリットもあります。
◆多くの人に知ってもらえる機会になる
4大フェスと呼ばれるロックフェスなどでは、毎年数万〜数十万人の観客が訪れます。
規模によって違いはあれど、フェスに出演すれば純粋にたくさんの観客の前で演奏できるため、多くの人に知ってもらえる機会になります。
また、自分でフェスに遊びに行ったことがある方ならわかると思いますが、フェスに参加する多くの方が事前に出演アーティストの音源などを予習してきます。
そのため、「フェスに出演する」というだけで、普段活動しているだけでは届かない層のリスナーに自分たちの音楽を聴いてもらえるチャンスとなります。
◆事務所やレコード会社の目に留まりやすくなる
フェスに出演すると、バンドやアーティストのマネジメント・育成を行っている事務所やレコード会社の目にも留まりやすくなります。
新人発掘をする担当者たちは、日本で活動するすべてのバンドの音源を聴いてくれるわけではありません。
一定の知名度があるフェスに出演することは、お客さんやファンを獲得できるだけでなく、事務所やレコード会社などにも見つけてもらいやすくなるという大きなメリットがあるでしょう。
◆バンド・アーティストとして箔がつく
一定の知名度があるフェスに出演すれば、バンド・アーティストとして箔がつき、フェス以外にもより大きなイベントに誘われやすくなるでしょう。
また、憧れのフェスに出演したという実績は必ず自信につながります。今後の楽曲制作やパフォーマンスにおいて、大きなモチベーションとなるはずです。
■フェスに出演してもそれだけでは売れない?
本記事ではフェスに出演する方法などを紹介してきましたが、冒頭でお伝えしたとおり「フェスに出演すれば売れる!」というのは、残念ながら真実ではありません。出演を人気の足がかりにすることはできますが、小さいステージへの出演では出演料がたくさんもらえるわけではありませんし、オーディションでの出演の場合はなおさらです。
4大フェスに出演するクラスのバンドでも、バイトや仕事をしながら音楽活動に取り組んでいる方も大勢います。
いずれ「音楽でご飯を食べたい」という目標があるのであれば、フェスへの出演は一つの通過点として考えるべきで、今後の活動にどうつなげるかを考えて活動することが重要です。
より良い音源を作ってサブスクでの配信収入を増やしたり、ファンクラブやファンコミュニティを開設し、ファンとの交流を通じて大きな価値を提供したりするなど、様々な手段を試みながら活動を安定させ、アーティスト活動をより豊かなものにしてください!
■まとめ
本記事ではフェスに出演する方法やフェスに出演するメリットを紹介してきました。
多くのバンド・アーティストにとって、フェスでの演奏は夢の大舞台であるはず。
ぜひ本記事を参考にして、充実した音楽活動を続けていってください!
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